2月22日(土)は、中区大桟橋で開催されたインターナショナルオープンデータデー横浜に参加・出展してきました。
今回の出展内容は、この間からちょこちょこといじっているProject Sienaについて。Project Sienaで横浜のオープンデータを使った簡単なアプリケーションを作成し、紹介しました。
出展に使ったアプリは以下。
金沢区高等学校一覧を表示するサンプルについては、動画にて製作方法の紹介も行っています。
Project Siena紹介動画 - YouTube
ゆっくり説明しているので紹介に20分かかっていますが、慣れている人であれば10分あれば十分にこの程度のものが作れると思います。
また、ここでは動画の説明をシンプルにするためにExcelを介していますが、RDFやJSONなどの形式で公開されているデータであれば、PC上にファイルを一切作成せずに、データを使ったアプリケーションの作成も可能です(どうするかは、上記OneDrive内ファイルの「shelterlist.siena」をご覧ください)。
ねらい
狙いとしては、オープンデータを使った簡単なアプリケーション製作を、地域の人が出来るようになること。
ここのイベントの主催でもある横浜コミュニティデザイン・ラボ主催のイベントには、たびたび参加させて頂いていますが、どのイベントを見ても、圧倒的に(業務外で何かを作れるような余裕のある)プログラマが少ない。
今回のイベントも、アイディアソンやハッカソンと称していろいろなオープンデータ活用についてのアイディアが構想されたようですが、そういう状況でいくら地域のためのアイディアを構想しても、実装できる人がいなければしょうがないわけで。こうやってアイディアだけあって、いつまでもだれも実装しない というのは、アイディアにとって、アイディアの発案者にとって、不幸なことだと思います。
だからこそ、プロほどじゃなくても、ある程度なら自分でアイディアを形に出来る と言う人を増やしたい。そのために、今回の出展となりました。
地域に作り手を増やす
現在は、作り手(エンジニア)のコミュニティと、使い手(地域)のコミュニティが完全に分離している。だからこそ、地域で欲しいと思ったものが作れなかったり、作り手と使い手の思惑がすれ違ってしまったりする。あちこちのコミュニティに絡んでいて、そんなことを思いました。
だから、地域に作り手を増やしたい。
とはいえ、EclipseやAndroid Studioなどを使ってバリバリコーディングするようなプログラマが増える必要はなくて、Project SienaやAppInventorだけでいいんです。ある程度のものは自分で判断して、自分で実装できる・どうしようもないときには正しい方法で、エンジニアと協力し、アイディアを形にするために行動できる人を増やしたい。
なによりそうすれば、わたしも話し相手が出来るし、一緒にアプリを作れる仲間が増える。わたしもプロではないエンジニアの一人ですから。
今後の方針
ひとまず、このような簡易的なアプリケーション製作(あえて開発とは言わない)環境をもっと多くの人にひろめたい。その思いは変わりありません。
実際先日別の地域コミュニティにこの話をしたところ、結構興味を持っている人もいるようでした。
また、今回の出展ではオープンデータを表示しただけですが、Project Siena自体で出来ることはこれだけではない。
写真を表示することも出来るし、コントロールだけを見た感じビデオや音楽、マイクの入力などいろんなことが出来そう。もうちょっと色々調べて、どこまでできるのか、どうすれば実際にストアに公開出来るようなアプリを作れるのか、やれるところまでやってみたいものです。