高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

寒空とアクセシビリティ

まだまだ寒い日が続きます。相変わらず手袋が手放せません。

さて、最近の手袋は、スマートフォン対応として、一部の指に静電式タッチパネルが反応するような加工が行われています。自分の手袋も一応スマートフォン対応手袋のため、人差し指・中指・親指のタッチがスマートフォンに反映されるような仕組みになっています。

ところが、自分が使っているような防寒手袋は、指が太すぎて、うまくタッチが出来ない。結局右手だけ手袋を外してから操作をする と言うことがほとんど。


こういうときに、らくらくスマートフォンみたいなレイアウトの画面だったらどうだろう?らくらくスマートフォンは、ホーム画面にアイコンが横二列で並んでおり、通常のスマートフォン以上にアバウトなタッチでもそこそこ快適に操作出来るようにデザインされています。

これは元々「(ターゲットとなるお年寄りには)若い人のように正確なタッチが出来ないことが多い」というような配慮のためこうなったと記憶していますが、こう言うのって案外若い人向けの端末にも必要なんじゃないか なんて思ったりしました。

というのは、まさにこういうとき。

手袋をしているときはいつも以上に正確なタッチが出来ないことがある。こういうらくらくスマートフォンのような仕組みは、利用者の年齢にかかわらず用意されていると、良いんだろうなあ などと思いました。

同じようなことが、いわゆるアクセシビリティ関係のこと全般に言えるのではないかなと思う。目が不自由でなくても、何かしていて手が放せないときには音声でナビゲーションできたほうが助かるし、寝ぼけていたときにははっきりしたコントラストのサイトのほうが見やすい。


そんな感じで、アクセシビリティ関連の機能は、実は健常者にも便利になることがあるんじゃないのかな。

ただ現状、健常者がアクセシビリティ機能を使うのは、ちょっと難しい。PCのWebサイトであればスクリーンリーダーを導入しなければいけないし、Android端末だといちいちTalk Backなどのサービスを有効にしなければいけない(しかもそうすると、画面のタップなどの基本操作も全部セットで変更されるため、健常者にはちょっと使いづらい)。
もっと健常者にも気軽に、アクセシビリティ機能が部分的に使えるようになれば、Webサイトやスマートフォンアプリのアクセシビリティ対応も進むのではないか などと思いました。