高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

OSCに感じる文化圏の違い

先週土曜日はおなじみオープンソースカンファレンス2012 Tokyo/Fallに行ってきました。その前の金曜日には港南台タウンカフェのもっともっと交流ステーションもありましたし、土曜日だけの参加でしたが。

IT系コミュニティと地域の文化の違い

金曜日は先に書いたとおり、もっともっと交流ステーションに行って、土曜日はOSC、それからついでに、翌日曜日は浜小学校のパソコン教室と、三日続けてそれぞれ違う文化のある場所に行ってきたわけですが、やはりお互いにお互いのコミュニティのこと、全く知らないんだなあ というのが、今回の感想。
OSCではことあるごとに港南台タウンカフェ等のコミュニティカフェのことや、パソコン教室の話もしましたが、こういう地域の活動やら地域の状況について、やはりみんな知らない というか、無関心 だなあ と感じます。


たとえば、コミュニティカフェについては、もちろんみんな知りませんし、パソコン教室についても、未だにWindows98やOffice2000を相手にしてるっていうことは、信じられないらしい*1
そういう人が、地域コミュニティのような場所にも浸透させていきたい というソフトの紹介をしていたりするのだから、まあ、なんといいますか。


個人的には、もっとこういうIT系コミュニティの人は、もっと地域の活動を知ったほうがいいし、できるだけそういう地域コミュニティにも顔を出して欲しい と、思う。
とくにそういう人にも使わせられるような、そんなソフト作りを目指していたりするのなら。無償の活動だからそこまではしない というのは、なんかちょっと違うような気がする。いや、そういう考えの人もいると思うのですが。

たしかに、地域活動は大体仕事上がりの人には行きづらかったり、休まないといけないようなものも多いですが、いけるところから始めないと何にもならないよな と思うのです。
こういうところの実情は、実際に見たことがないとなかなか想像つかないものですし。

地域活動は、得にならない?

しかし、同時に思うのは、IT系のコミュニティに所属しているような人が地域の活動を覗いたり手を貸したりするのって、仕事を早引きしたり、有休とらなきゃいけなくなったりとかで損はするし、多分同じような人たちのコミュニティで騒いでるよりずっとつまらないものなんじゃないかな と思うのです*2

結局、こういうコミュニティの人が地域に何かしようというのは、あまり得にならない。
だから誰も地域のことには関心を持たないのかな と、話をしていると感じます。


しかしそれが積み重なって、地域は定年後の人たちと主婦や主夫の人たちがほとんどのコミュニティになってしまう。
結果、わたしみたいに「ITコミュニティに行くのにいちいち(東京などに)遠征したくないなあ」とか思ってる人は、居場所がなくなってしまうのですよね*3

きっと、IT系コミュニティだけの問題じゃない

・・・ついでに、ちょっと話はずれますが。
こう言うのってたぶんIT系コミュニティに限った話ではなくて、最近のスマートフォン界隈とか、OSベンダー界隈とか、多分何処の団体もそうだと思うのです。自分の全く知らない層、文化圏に向けてものを売ったり、サービスをしたりしようとしてる。

たまたま「自分の知らない層にも売れる物だった」とかならともかく、「自分の知らない層にも売りたい」というのは、さすがにおかしい話かと。

もっとお互いにお互いの文化圏のコミュニティに出るなり、お互いの文化圏を知るなりする必要があるんじゃないか と思うのです。


とまあ、こうやって三日連続で異なるコミュニティに顔を出していて、思ったことでした。
とにかく、IT関係の人も、行けるイベントがあれば、地域にももっとぐいぐい入り込むべきだと思うのです。わたしも無職なりに出来ることはやろうと思いますが、それを待つ以外にも ね。

*1:話してみると、そんなサポート切れ機器はとっととリプレースすべきの一点張り。や、それは理屈ではそうなんですが、なんでそうなってるのか考えたりしませんか? という

*2:わたしは「プログラミングが本業ではなく、コーディングに至ってはどちらかというと嫌いな方(プログラミングというものづくりの作業自体は好き)」という、IT系の人にしては半端な存在だから、多分どっちのコミュニティにもそこそこ馴染めるんだと思っていますが

*3:今は横浜や横須賀にもAndroidの会の支部があったりするので遠征する機会は多少減りましたが、それでも横浜支部だけでは物足りない時もあるし、横須賀支部は主催なのもあって割と楽しむだけじゃすまなかったりする