カンファレンスの時もらった資料、DVDなどを見てみました。
Windows Aero
アプリケーション切り替え
Alt+Tabでサムネイル表示やら、Windows+Tabによるウィンドウ一覧表示(Windowsフリップ3D)などは、同種の機能を実装してくれるソフトは今までにもたくさんありましたが、OSが実装してくれるというのは助かるかもしれません。
XPから始まった(もっと前から?)他ソフトのマネ ですが、OS側が(実際にはシェルが)サポートするというのは、「他のソフトがその機能によって障害を受けない(受けにくい)」ということがある程度証明されていることになります*1。
だから、こういう機能があっても良いのかな とは思います。
ウィンドウデザイン
ウィンドウもガラス風デザインになって作業に集中――できるわけないでしょ(^_^; あるとしたら気が散って作業に集中できなくなりそうな気すらします。そういう人はクラシックデザインを使えって?
しかし、全体的に透きとおったインタフェースはいいんですが、第三者があのウィンドウを使うにはどうすれば良いんだろうなあ。この間公開されてたVista対応Terapadも、VistaっぽいんだかXPっぽいんだかよくわからない感じでしたし。
それはMicrosoft内のヒミツ?またまたMSさんったら。
Internet Explorer
まさに「今現れた新しいソリューション!!」みたいなこと言ってますが、タブインタフェースも検索バーも、ずーっと昔からありましたよねえ、OperaとかFirefoxとか。
穿った見方をすれば、「そうでも言わなきゃ生き残れない」みたいなこと言ってるようにすら聞こえます。
しかし、これでFirefoxもOperaも敵がやっと見えてきたわけですね、二大ブラウザの進化に拍車をかける結果となってくれればうれしいですね。
Windowsフォトギャラリー
んーと、Picasaを取り込んだな(^_^; Picasaそっくりですね。まあ、画像ごとにお気に入り度数を指定できるようですが、そのデータはどこに保存するのやら。
まあ、Microsoftのことだから、ちゃんとした方法を考えてくれるのでしょうが。
その他
そういえばWindowsメニューから「スタート」の文言が消えている・・・ さすが批評が酷かったのかな。
デバイス関連機能
ロープライオリティI/O
バックグラウンドプロセスのI/Oを優先度を下げて、快適に使えるようにする機能がついたそうな。
これは文句なしに便利だと思います。確かに考えてみれば、今までなかったのがふしぎですね。CPU優先度は調整できるのに。
Ready Boost
USBメモリの一部を物理メモリに使えるという機能。もはやあちこちに宣伝があるので今更ですが。
やっぱり、使用ケースとしては、「コンパイルの時だけReady Boost」とか「CD焼くからReady Boost」になったりするんでしょうか。VistaプリインストールPCでこれを使う――みたいなことになったら悲惨ですからねえ。
ボリュームシャドウコピー
OS側で定期的にフォルダをバックアップする機能だそうですね。バックアップは意識してる人は定期的にやるし、ソースコードみたいなのはCVS管理などの方策がある。あんまりこれはといえるような機能ではない気がします。
まあ、準備の要らない小規模履歴ツールとしては使えなくもないのかもしれないけど・・・。
検索と整理
リアルタイムに検索インデックスを作り、欲しい機能を検索する機能。互換ソフトとしてはGoogle デスクトップサーチが挙げられますね。
わたしはうちでは「何かを検索する」必要性に駆られたことがほとんどないので、特に必要性は感じません(そりゃ、第三者制作のソースコードから何かを検索することはあるけど・・・ たいていIDEのファイル検索なんかで事足りますし)。大体、ああは言うけど、正規表現の使えない検索なんて使い物になりません、まあ、今のままだとワイルドカードくらいはサポートしそうですが。
サムネイル表示機能があるとはいうものの、どうせOfficeツールかそのあたりのサポートでしょうし。ソースコードのテキスト全文を表示しようとして失笑を買うのが落ちのような気がします。
――で、こういうサムネイル表示に対応するためのシェル拡張の作り方とかいうのは、たいていアンドキュメントだったりするんだ、さすがMicrosoft。
まあ、仕事でPCを使う際には便利かもしれませんね。
Googleデスクトップサーチなんて上司を説得するのが面倒ですし、誰が書いたかわからない情報は山ほどある。そこから何かを探す機会なんていうのも結構たくさんあると思います。だからいいかも と。
Windows Vista 活用ガイド - モバイルとコラボレーションの強化
モバイルについての機能。モバイルと言えばWindows Mobile!? と思いましたが違うようです。
ファストブート
当日の感想にも書いたスリープと休止が高速になった というものですね。Windowsメニューの「電源」ボタンがスリープモードになっているそうな。
さらに、ノートPCのふたを閉じるだけで、スリープモードに突入するなどの機能付き――って、これって今までも電源管理でできたんじゃ!?
電源管理のプロパティ切り替え
タスクトレイの電池マークの右クリックメニューから、電源プランを選択できるようになった――とのこと。CPUの速度も、早くしたり遅くしたりできます。PDAの機能を取り込んだ感じみたいですね。
デバイスごとに電源を切ることもできるようになっているようです。どこかのノートPCが独自に実装してた気がしますが、これもノートPCにはうれしいかもしれません。
モビリティセンター
電源管理ツールのまとめパネルのようですね、フリーソフトでありそうな気がしますが、まあ、良いんじゃないでしょうか。
プレゼンテーションモードを使って、メッセンジャーのポップアップも一時的にブロックすしたり、壁紙変更、サウンドOFFなどの機能をいっぺんに指定することができるようです。
しかし、ポップアップブロックはフリーソフトにも対応してるのでしょうか、フリーソフトをポップアップブロックに対応させることはできるのでしょうか、未だに疑問が残ります。
マルチディスプレイ自動検出
これも便利な機能だと思います。この間の学園祭で、初めてマルチディスプレイを使ったわけですが、結構手間取った記憶があります。そういえば会社の先輩も、マルチディスプレイ設定で手間取ってたしなあ。
Windows ミーティングスペース
P2P(?)で10台までのPCをつなげて、画面を共有できる というものだそうですね。アクティブなウィンドウのみとか、ウィンドウ全体などの指定もできるみたいです。そういえば会場のデモでもやってたなあ。
遠方のPCともつなげられたら、コミュニティ作りに役立ちそうな気がするぞ?10人までだけど。
# ライセンスを買えば20人まで・・・とかなったりするんでしょうか
セキュリティ関連機能
BitLocker
そういえばこれも会場で見ましたね。HDDを暗号化して、USBメモリなどを復号キーとして、それがないと起動できない機能。
まあ、BIOSからHDDにロックをかけることは一応できましたが(暗号化はしてないんでしょうね、ああ言うってことは)、今度は暗号化つきなので、HDDだけ抜き取っても読み取れないという。しかもUSBメモリなので、紛失しなければ自分は面倒ナシに読み書きOK、便利かつよさげな機能です。
ただ、別のPCに接続したHDDを見ようとしたとき、「フォーマットしますか?」と出てたのが少々気にかかります。XP以前でそう出るのは仕方ないですけど、Vistaはせめて暗号化を関知して「BitLockerで暗号化されているため――」くらい出しましょうよ。
まあ、とにかく。セキュリティなんて儲かるものでもないんだから、こんなに簡単に施行できるモノじゃないといけないですね。
Windowsファイアウォール&WindowsDefender
SP2から引き続きのセキュリティツール群。今度は管理者からの一括管理もできるようになったりと、機能向上はしているようです。
しかし、WindowsDefender。インストールには警告するのでしょうが、契機はどこなんだろう・・・。LZHでexeだけ持ってきたらOKなんて言ったらしゃれになりませんよ?
本番セッションでは、開発関係以外何も見ていませんでしたが、これもこれでまたいいですね、こっちには開発系のネタがないので、むしろそれでも良かったかも?
まあ、まだ見てない資料が残っていますが、それは後ほど。
あ、学校にもおみやげで数枚お持ちしますー。