高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

「知らないこと」を知らないこと

ただ単に知らないことならば、人に聞くなり、調べたりすればいい。そういう知識は、そんなに習得がむずかしいものじゃなくて、比較的簡単に習得できる。
むずかしいのが、知らないことを知らない――分からないことが分からない状態。
プログラムのバグだって、よくそういいますよね、表面化していて、再現性のあるバグっていうのは結構分かりやすいし、比較的簡単に除去できる。でも、再現のさせ方が不明で、表面に出ていない、たまに発現するようなバグは非常に取り除くのがむずかしい。これだってそういうもので、実体が見えていないものにアクションを起こすのは簡単じゃない、そして、いざ事態に直面したときに、何かを忘れていたことに気づくのです。

子どもの頃にはそういうことって特に多いと思います。いくら勉強で分からないところがあっても「分からないところが分からないから」質問ができない。何かについて知りたいんだけど、「それが何なのか(そのために何を調べたらいいのか)分からないから調べられない」。大事なことは結局何一つ分からないまま、大きくなってしまう。
やっかいなのは、さらに「分からないことすら気づかない」ということだってあることです。
昨日学校の後輩と話しましたが、彼らにとってはソフト作成や、プレゼンテーションのことがありますね*1、今までどのようなソフトが存在して、いま作るならどんなソフトにすればいいかとか、プレゼンテーションを作るに当たっての注意点や、やっておくべきこと。ただ単に「分からないことが分からない」という部分もあると思いますが、とくにプレゼンテーションについては、「分からないことに気づかない」部分が多いんじゃないか と思います。そうしていざ本番になって、自分が何かを忘れたことに気づく。



何かにあたるときは、先に問題に直面した人たち*2が、いろんなことを伝えていくといい。後輩から何かを質問されることはないと思いますよ、だって彼らは「分からないことに気づいていない」のですから。まあ、先輩側からしたら、そんなことをしている暇はないし、教えてやる義理もないのかもしれませんけどね。
あとは、自分からの情報収集も、もっと積極的にやっていくといいですね、たとえば、今の時代なら他人の(はてな)ブックマークを読むとか。Googleで興味のある事柄について調べるでもいいですが、もはやGoogleで調べなければ情報は手に入らない なんてことないんですから。

*1:前にも書いたかもしれませんが、うちの学校では2年次に、ソフトを作成、プレゼンテーションをする課題があります

*2:上の例なら、前に作品発表を行ったわたしたち先輩